2021年8月26日時点のデータを利用しています。
どうもー!プロ人事3段です。
今回はリクエストや質問が多かった「業種・業界の絞り方」について共有します。
すでに、「私は絶対○○業界!」「一生○○業界で働きたい!」と思っている人ほど要チェックです。本当にその業界でいいですか?考えるきっかけになったら嬉しいです。
結論
【成長している業界から、成長している会社を探す!】
・元気で成長している業界で働くことは、給与・キャリアの面からもメリットが大きい。
・業種の特徴を知り、わざわざ倍率の高いところを選ばない戦略を持つ。
【おススメの業種・業界】
会社数 × 平均給与 × 株価3年の騰落率 + プロ人事3段の経験
=①電気機器、②機械、③卸売業(商社)、④不動産業、⑤情報・通信業
前提として、あなたはどれくらいの業種・業界を知っている?
業種・業界をいくつ答えられますか?
パッと言えるのは意外と少ないのではないでしょうか。
まず、人間は自分が知っているものに安心や信頼を置いてしまいがち、という性質があります。
これは就活や転職活動の時も同じことが言えます。
知っている業界、例えば食品や金融、日用品などに人気も集中します。
それが悪い、と言いたいわけではなく、戦略的ではない直感的な就活や転職活動になってしまいます。
まずは、どんな業種・業界があるか俯瞰して見てみましょう。
ただ、すべての業種を見て、自分の興味のあるところを絞るのは時間がかかります。
そこで、次の分析を見ていきましょう。
東証33業種の分析から見える業種・業界のヒント
東京証券取引所(以下、東証)に上場している企業はこの33業種のどこかに分類されています。
この表は、33業種の
・上場企業数
・平均給与
・3年前の業種の平均株価から騰落率
を一覧にしたものです。
騰落率というのは、例えば、
・A業界の3年前の株価1000円:現在2000円なら100%、現在1000円なら0%となります。
詳細を理解する必要はありません。3年前と比較して株価が伸びているかどうかの指標です。
1-2分お時間取って、ぜひ見てみてください。
なにか見えてくるものはありましたか?
2018年8月→2021年8月の株価の比較ですが、3年前から日経平均は24%➚、TOPIX➚14%と伸びています。それより伸びている業種・業界は国内全体の経済より成長しているあるいは、投資家からに人気があるということです!!
(当然この間、新型コロナウイルスがあったので、株価はその影響を受けました。マネーサプライも増えて、実体経済と乖離があるなどといった投資家目線での突っ込みはいったん置いておいてください。)
先に結論で言いましたが、就職する企業を選ぶ前に、業種・業界を選ぶことは超重要です。
簡単な論理ですが、
①業界が成長中 →②企業も成長(しやすい) →③業績が良く給与待遇が良い
→④質・量ともにやりがいのある仕事ができる →⑤自己成長もできる。
これは、社会人の方が実感を持って、理解できると思います。
私は人事で給与制度のことも担当していますが、
給与やボーナスが個人評価のウェイトが大きいといっても、会社全体が赤字とか成長できない会社では成長中の会社の社員と比較すると少ないのです。個人で頑張っても組織全体の成長には叶いません。
例えば、現在好調の、
半導体製造装置メーカー(業種:精密機器、電気機器)や
自動化システムメーカー(業種:電気機器、機械、情報・通信)などは
ボーナスが【基本給×年間10カ月分】【 基本給×年間7カ月分 】とかがゴロゴロいます。
だから、給与や待遇のことを考えても成長している業界・業種に行くべきです!!
倍率の低いところを探す
もう、ここまで読んでいただいたあなたは人気の業種や会社に飛びつかなくなっています。
そこで先ほどの表からもう1つ見るべきが、会社数です。(東証の上場企業合算)
「成長している業種・業界に行こう!」ともう1つ伝えたいメッセージが、
「パイが大きい、倍率の低いところを探そう!」ということです。
例えば、就活で人気のある、電力・ガスはたった24社しかありません。保険業もたった14社。
よほど、そこでやりたいことが明確なら別ですが、そうでない人は敢えて突っ込む必要はなさそうですよね。
成長している、海運業や精密機器も会社数が少なくておススメはできません。
ただ、会社数が多いけど成長が低い業種・業界、平均給与が低い会社は、これまたおススメできません。
そういった観点からみると、
①電気機器、②機械、③卸売業(商社)、④不動産業、⑤情報・通信業 がおススメになります。
ちなみに、⑤情報・通信業は3年の騰落率はそうでもないですが、10年の成長率が良いので、特別にランクインしました!
それぞれの業種・業界にどんな会社があって、どんな会社がおススメかはまた別の記事で紹介します!
まとめ
ここまで業種・業界を知ることの重要性が伝わりましたか。
くどいようですが、
【成長している業界から、成長している会社を探す】
これが就活や転職活動の時に、1番見落とされている、1番大切な考え方です。
このブログではそのお手伝いをできるような情報発信を続けていきたいと思います。
ではまた。
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